ブログをご覧の皆様、こんにちは。
いであるです。
「朝起きられない」
「学校に行きたくても体がついてこない」
思春期のお子さんに見られるこれらの症状は、親御さんにとって非常に心配な問題です。
特に、原因がわからず不登校が続く場合、どう対応すればよいのか迷う方も多いでしょう。
こうした症状の背後に隠れていることが多いのが、起立性調節障害（Orthostatic Dysregulation）です。
自律神経の不調により体調が崩れてしまい、お子さんの生活リズムや学校生活に大きな影響を与えます。
さらに、症状が続くことで不登校へとつながるケースも少なくありません。
しかし、適切な理解とサポートがあれば、起立性調節障害を抱えたお子さんも少しずつ学校生活に戻ることができます。
その鍵となるのが「復学支援」です。
今回は、起立性調節障害と不登校の関係性を紐解きながら、復学支援が果たす役割について詳しくご紹介します。
起立性調節障害とは
起立性調節障害（OD）は、思春期のお子さんに見られる自律神経の不調による症状です。
主に朝起きられない、立ちくらみがする、動悸や頭痛が起こるなどの症状が特徴です。
一見すると身体的な病気に見えますが、体調不良の原因が検査で分からない場合も多く、親御さんや学校の先生から「怠けているのでは」と誤解されることも少なくありません。
実は、起立性調節障害は不登校と密接な関係があります。
特に中学生や高校生になると、学校のスケジュールが厳しくなるため、朝起きられないことが原因で登校できなくなるケースが増えます。
このような場合、本人の体調不良がきっかけで不登校が始まり、その後心理的な負担が重なり、さらに学校に行きづらくなるという悪循環に陥ることがあります。
起立性調節障害と不登校の関連性
不登校になる原因は一つではありませんが、起立性調節障害はその一因となることがあります。
この障害が原因で不登校になりやすい背景には、次のような理由があります。
身体のリズムと学校生活のズレ
起立性調節障害のお子さんは朝が特に苦手なことが多いです。
これは体内の血圧や自律神経の調整がうまくいかず、午前中に十分なパフォーマンスを発揮できないからです。
しかし、学校の授業やイベントは朝から始まります。
そのため、「頑張って登校してもつらい」という状態が続くと、次第に登校自体を避けるようになることがあります。
周囲の理解不足
親や先生が起立性調節障害を正しく理解していない場合、「甘えている」「やる気がない」と見られることがあります。
本人も「どうして自分は普通にできないのだろう」と自己否定感を抱き、不登校につながることがあります。
復学支援が果たす役割
起立性調節障害と不登校が複雑に絡み合っている場合、復学支援が効果的です。
以下では、そのポイントを具体的に説明します。
個々の状況に合わせた対応
復学支援では、まずお子さん一人ひとりの状況を丁寧に把握します。
起立性調節障害が関係している場合、学校生活に戻る前に生活リズムの見直しや体調管理のアプローチが必要です。
無理に復学を急がず、子どものペースを尊重することが大切です。
親子へのサポート
起立性調節障害のお子さんが復学に向けて一歩を踏み出すには、家族のサポートが重要です。
しかし、親御さん自身が戸惑いや不安を感じることもあるでしょう。
復学支援では、親御さんが子どもと向き合いやすくなるためのアドバイスや、気持ちを整理するための場を提供します。
無理をさせず、少しずつ前進することが大切
起立性調節障害がある場合、短期間で完全復学を目指すのは難しいこともあります。
焦らず、少しずつ進むことを大切にしましょう。
復学支援を活用すれば、体調不良と不登校の間にある複雑な問題を整理し、解決へと導くことができます。
お子さんのペースに寄り添いながら、学校生活に戻るための道を一緒に探していくことが、最も効果的なアプローチです。
親御さんだけで抱え込まず、専門家のサポートを受けながら一歩ずつ進んでいきましょう。
起立性調節障害と不登校の関係～復学支援でできること～「まとめ」
起立性調節障害と不登校は切り離して考えることが難しい問題です。
しかしながら、適切な理解とサポートがあれば、改善への道筋をつけることができます。
復学支援を活用しながら、お子さんが自分のペースで安心して前進できる環境を整えていきましょう。
「家庭だけでは難しい」
「これ以上不登校期間を長引かせたくない」
「今学期中に復学してほしい」
とお考えの方は、ぜひPLSにご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。
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