ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
PLSの復学支援では、対象が小学生・中学生だけでなく、高校生のサポートもしています。
訪問型の復学支援で高校生も支援しているところは少ないです。
問い合わせをいただく親御さんからも「高校生で見ていただけるところがなくて…。」とよく聞いています。
今回は高校2年生の女の子が不登校から復学できた事例について書いていきます!
衝撃的な初回のお問い合わせ
このケースでは、親御さんから、夏休み中にお子さんの不登校について、ご相談をいただきました。
「後3日欠席すると留年確定!」
この状況でのご相談は、衝撃的でした。
電話越しでお聞きしたお母さんの不安そうな声は、忘れられません。
初回の電話相談から数日後、親御さんから「いである先生になら娘を安心して任せられると思いました。」と、支援受講のお返事をいただきました。
後3日の欠席で留年という状態なので、夏休み明けの始業式に登校をしないといけない。
今後を見据えて、いち早く手続きを進めたことを、今でも覚えています。
支援開始してから毎日のやり取りと始業式までの導線を他のカウンセラーとも何度も話し合いました。
親御さんとも電話ではなく直接お会いして面談カウンセリングも行いました。
登校刺激の日の様子
そしていよいよ登校刺激の日。
コーチング×訪問カウンセリングの手法を取り入れましたが、最初はお子さんの涙が止まらずにずっと泣いてばかり…。
訪問カウンセラーとは学校の話ではなく、お子さんの好きな漫画や趣味の話をすることで笑みも浮かべてくれました。
「学校に戻りたい気持ちもあるけれど怖いこと。」
「何が怖いのか、自分自身でもわかっていないこと。」
「周りの目が気になること。」
「留年はしたくないこと。」
少しずつ口数が増えてきて、ようやく本音を話してきてくれたのです。
「あと3日という数字は伸ばすことは出来ないけれど、夏休み明け初日から登校出来るようにサポートもするし、継続登校できるようになるまで不安なら毎日でも来る一緒に留年の危機は回避していこう!」という話を訪問カウンセラーがすると、お子さんも「一緒なら出来そうです。」と答えてくれました。
復学準備から現在の様子
復学準備は1週間と短期間。
不登校になってから、気持ちの余裕が無くなっていたのか、母子関係も悪くなり会話が全くありませんでした。
しかし、復学準備期間中にお子さんからお母さんへ普通に会話してくることが増えたのです。
これには、お母さんも驚かれていました。
カウンセラーから「話さないとダメだよ!」などの声かけは一度もしていません。
学校に戻るということを意識したことで、心に余裕が出来たように見受けられます。
復学の前日は、家から電車で往復2時間超の距離にある高校までリハーサルに行きました。
久しぶりの学校でしたが、先生方とも挨拶をし、話もできたので安心した表情を見せてくれたのを覚えています。
カウンセラーとの関係性も良好で、道中も終始楽しく話ができ、リラックス状態で前日を過ごしてくれました。
そしていよいよ当日!
緊張はしていたものの覚悟が決まった表情になっていました。
電車の中でもカウンセラーといつも通りの会話をして、学校の最寄駅で友達と合流。
後ろから見守っていましたが、1度も後ろを振り向くことなく、楽しそうに話しながら足取りも問題なく門をくぐっていきました。
あれから約3ヶ月が経ちますが、一度も欠席はしていません。
本当に毎日よく頑張ってくれています。
しかしながら、留年の危機は変わっていません。
今年度いっぱいはしっかりサポートして、無事3年生に進級できるように支えていきます!
【後3日の欠席で留年確定】不登校だった高校生の復学支援の事例「まとめ」
不登校の問題は「ただ学校へ行けないだけ」という浅いものではありません。
学校に行けないことから、お子さんの自尊心や自己肯定感の低下、コミュニケーション能力の低下、対人恐怖、そして家族関係に亀裂が入ることも…。
「不登校を復学に導く」ことは大きな問題のたった1つの解決に過ぎません。
不登校から始まった様々な問題を、家庭だけで抱えることなく、1つずつ一緒に解決していく。
これが、PLSの復学支援です。
今後、お子さんが、高校生活を送る上で負担や不安があれば、また欠席することを選んでしまうかもしれません。
「あの時休まなければよかった」と後悔することのないよう、側で支えて応援していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。
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