ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
もうすぐ梅雨が明け、夏がやってきます。
ゴールデンウィーク明けからこの時期にかけては、不登校のお子さんが増え、新規のお問い合わせを多くいただくようになりました。
同時に夏休み前後に向けて復学を果たしたいという多くの親御さんから、訪問依頼が増えてきています。
なるべく、ご要望にお応えできるよう、復学のきっかけを与えるための登校刺激や、学校に戻ると決めたお子さんの復学準備に向けたサポートのため全国を走り回っています!
今回は、「PLSが復学支援の中で大切にしていること」について書きました。
ご覧ください。
お子さんの家庭での発言と本音の違い
「学校とか無理!」
「行きたくない!」
「二度と行かない!」
「どうして勉強しないといけないの!」
これは、不登校中のお子さんが、家庭内で親御さんに対して発する言葉の一例です。
学校への不満や欠席宣言のような言葉が多く見受けられます。
しかし、そんなお子さんでも訪問カウンセリングを通してカウンセラーと対話すると…。
「本当は学校へ行きたい」
「みんなと同じように過ごしたい」
「今の状況が苦しい」
このように、本音を教えてくれます。
「よし!じゃあ復学しよう!」と簡単に言ってしまって良いかと言うとそうではありません。
復学するかどうかは、お子さんが不登校になった背景によります。
学校の先生との問題や、同級生からのいじめなどで、復学が困難だったり、教室に戻ることが適切ではないようなケースもあります。
このような場合は、必ずしも復学を目指すわけではなく、お子さんに合わせた環境作りを考えることも復学支援の1つです。
しかし「本当は学校に戻りたい」と心の奥底で思っているようなケースでは、やはり適切なサポートをして精神的、物理的な準備をして元の居場所、つまり学校に戻る方が、継続的に頑張れることが多いです。
親御さんとお子さんの想いを引き出し進む方向とは?
不登校になったお子さんでも「行きたい」と思っているのに様々な悩みや問題を抱えてしまい、動けなくなっているケースがほとんどです。
「学校に行きなさい!」
「なんで休んでるの!」
「このまま休んでどうなるか分かってるの!?」
日頃から家庭で登校を促されてしまうと、プライドもあり、必要以上に反発した態度をとりたくなってしまいます。
そこへ、親に対して「本当は学校に行きたいんだ」という事を口にするのは難しいお子さんが多いです。
本当は思っていないのに親への反抗で「学校なんて二度と行かない!」などと口にして、時には物に当たってしまうこともあります。
お子さん自身、どこにもぶつけられない解決しないこの葛藤により、イライラが蓄積されて一番近い存在である親にぶつけるしかないのです。
支援者としては、こういう状況になったお子さんほど「難しいケース」として諦めるのではなく、救いたい、なんとかしたいという気持ちになります。
実際に私たちが復学支援で見ているのは、このようなケースに当てはまるお子さんだらけです。
各ケースごとに、PLSでは分析を進めていき、1人1人に合った対応を考えて進んでいきます。
関わってきたご家庭の9割は、これまで通っていた学校に復学されています。
それだけ「本当は今の学校に戻りたい」と思っているお子さんが多いです。
残り1割は、転校したり、フリースクールや適応指導教室、通信制の学校に通い始めます。
もちろん復学以外の道でも、カウンセラーは徹底的に寄り添い二人三脚で準備をしていきます。
不登校期間7か月のお子さんが先日復学できました!
つい先日、不登校期間7ヶ月の中学生の男の子が復学することができました。
初めて対面した時は「大人なんて信用していない。出ていけ!」という状況だったのです。
「今が辛すぎる。過去に戻れるなら戻りたい。」
「こんなに休むつもりはなかったけど、もう戻るに戻れない。」
「学校が怖い場所になった。行こうと思っても朝になると動けない。」
回数を重ねて対話していくうちに、涙ながらに気持ちを打ち明けてくれるようになりました。
本音を引き出した上で、何が怖いのか、何が不安なのか、どのような準備をすれば安心できるのか…、を考えていきます。
1%でも復学のハードルを下げるために、カウンセラーと準備を整えていくのです。
復学準備期間ですっかりカウンセラーと関係性を築き、部屋に引きこもり大人を信用するもんかと自分に言い聞かせていた彼でしたが、復学日当日の朝には、一緒にゲームをするまでの仲になりました。
そして、3週間の準備期間を経て、無事に復学を果たすことが出来たのです。
親子で笑顔になるために!PLSが復学支援の中で大切にしている事「まとめ」
「1日でも早く我が子の復学を果たしたい」という親御さんからたくさんのご相談をいただきます。
決して親御さんだけの「復学してほしい」と気持ちだけではなく、言葉にしていないだけで、お子さん自身も「本当は学校に戻りたい」「この状況は改善しないといけないと思っている」と悩んでいるかもしれません。
PLSの復学支援では、親御さんの気持ちだけを聞いたり、お子さんの気持ちだけを聞いたりはしません。
PLSが大切にしていることは、「親子で笑顔になるために」、親子揃って幸せになれる選択肢なのです。
夏休みはもう目の前!
1人でも多くのお子さんたちの復学を目指します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。
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