ブログをご覧の皆様、こんにちは。
いてあるです。
「別室登校が続いているけれど、このままで大丈夫なのだろうか」
「教室に戻れる日は来るのだろうか」
そんな不安を抱えている親御さんは少なくありません。
今回ご紹介するのは、千葉県にお住まいの小学6年生の女の子の事例です。
小学4年生頃から登校が不安定になり、
- 五月雨登校
- 保健室登校
- 別室登校
を繰り返す状態が続いていました。
登校できる日もあれば行けない日もあり、登校できたとしても教室へ入ることが難しい日もありました。
親御さんも、
「このまま中学校へ進学して大丈夫だろうか」
「別室登校はいつまで続くのだろうか」
という不安を抱えていらっしゃいました。
そこでPLSでは、お子さんやご家庭の状況を分析し、登校刺激をから支援を開始しました。
今回は、その支援の経過と、教室復帰につながるまでの流れをご紹介します。
登校刺激当日の様子

今回は夜遅い時間から、登校刺激を開始。
家に入ると、Aさんは真っ暗な部屋の中で、タブレットを使い動画を観ていました。
今の状況はAさん自身も良くないと分かっていたのですが、学校に毎日行きたいとは思えない理由もそれなりにありました。
日頃の分析や直接会って話してみて、受け答えを見て「本当は真面目で素直な子なんだな」と感じました。
一般的な登校刺激では、お子さんに現実と向き合ってもらう場面もあります。
しかし今回は、まずAさんの気持ちを受け止めることが必要だと判断しました。
そのため、寄り添いながら話を聞き、安心して気持ちを話せる関係づくりを優先しました。
話してくる内容には共感しつつ、でもコーチングの立場では
・それを理由に逃げてしまうと、今は分からないかもしれないけれど「あの時頑張ったら良かった」と後悔すること。
・Aさん自身が悪いことをしていないのに欠席して成績に響くのはとても勿体無いこと。
・友達との距離を感じ始めているのであれば、尚更今は休むわけにはいかないこと。
このような話をしました。
私が話したことには全て納得してくれましたが、中々勇気が出ないというのも事実でした。
頼れる人はお母さんしかいなくて、話し相手も欲しいという本心。
背中を押してくれる存在が、Aさんには必要だと感じました。
「今日この日をきっかけに、明日の朝来るから一緒に頑張ろうね。今日だけでなくこれからも頼りたい時は頼っておいで」と伝えると、「はい。頑張ります。」と答えてくれました。
ただ、お子さんに一番近い存在なのは、コーチングをする私ではなく訪問カウンセラーです。
(※ご家庭の状況、お子さんの性格傾向によりコーチングと訪問カウンセリングをする先生は変わります。今回のケースでは私がコーチングをしましたが、訪問カウンセラーとして伺うこともあります。)
このタイミングでAさんにとって一番の味方になってくれる訪問カウンセラーを導入しました。
登校刺激というのは、時間が長く数時間ほどかかることが多いです。
しかし、Aさんの目を見て、声を聞いて、しっかり言葉が心に響いたと判断して、「明日から一緒に頑張ろう。明日だけじゃなく来週の月曜日からも頑張ろう」と伝えて、今回は短時間で家を出ました。
登校刺激を終え、その後のAさんの様子がお母さんから送られてきました。
お母さんが「どうだった?」と聞くとで「私のことをちゃんと見て話をきいてくれるんだよ。優しかった。」と話していたそうです。
お母さんはそれに対して「本当に驚きましたが安心しました」と。
登校刺激前は、少し荒れ気味だったAさん。
感情的になってしまう部分もあり、特に欠席した日や休みたい日の朝は人が変わっていたと聞いていました。
登校刺激後、荒れてしまう可能性も視野に入れていましたが、表情も柔らかく、穏やかになり、トゲトゲしていた言葉もなくなったそうです。

復学日当日の様子

翌日の朝、カウンセラーが家に入るとAさんは既に登校準備をしていました。
ここ数ヶ月は不安定な登校状況が続き、朝お母さんが何度起こしても起きない、泣いて暴れる、不機嫌になる、行くとしても車の送迎で登校班では行かない状態でした。
それがこの日の朝は、お母さんの声かけ1回目で起きて、自分で着替えて朝食も済ませたそうです。
機嫌も悪くなることなく、穏やかな朝を迎えられたとお母さんも喜ばれていました。
私から「今日だけ頑張れば良いわけじゃないからね。来週も再来週もこれから頑張っていかないといけない。でも1人じゃないから、辛くなったらその時にどう乗り越えるか一緒に考えよう」と伝えました。
Aさんは、良い表情で返事をしてくれて時間通りに出発。
そして、登校班で学校まで向かうことが出来ました。
登校刺激をした日、Aさんは寝る前にお母さんにこんな話をしていたそうです。
「あの先生が担任だったら、絶対毎日学校に行くし、絶対楽しい!初めて話す時の不安やソワソワした感じが全然なかった」と。
Aさんの変化を見て、改めて感じたことがあります。
子どもには、目の前の不安から逃げ続けるのではなく、自分で乗り越える力を身につけてほしい。
そのためには、寄り添うだけでなく、時には背中を押す言葉も必要です。
Aさんの場合も、ただ話を聞くだけではなく、「今頑張らないと後悔するかもしれない」という現実も伝えました。
その結果、Aさんは自分の力で一歩を踏み出し、再び学校へ向かうことができました。

2年間の五月雨登校・別室登校から安定した登校へ「まとめ」

Aさんは約2年間、別室登校や五月雨登校が続いていました。
朝起きられない日もあり、学校へ向かうこと自体が大きな壁になっていました。
しかし、
・お子さんの気持ちを丁寧に受け止めること
・必要な場面では背中を押すこと
・訪問カウンセラーが継続して寄り添うこと
この3つを積み重ねた結果、Aさんは再び教室へ向かう一歩を踏み出しました。
不登校や五月雨登校のお子さんは、一人ひとり状況が違います。
だからこそPLSでは、「診断名」や「表面的な行動」だけではなく、その子自身を見て支援方法を考えています。
もし、
- 別室登校が長引いている
- このままでいいのか分からない
- 何から始めればいいのか悩んでいる
そんな方は、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。
「夏休みまでに今の状況を変えたい」とお考えの方は、こちらの記事もご覧ください。


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