ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
1月も、ご依頼のあるご家庭への訪問が続いています。
そんな中、冬休み明けの始業式の日に、中学3年生の男の子が復学を果たすことが出来ました!
今回のケースは、約1年間の不登校。
長い期間悩まれてきたご家族の復学事例について書いていきます。
PLSが支援に入るまでの様子
今回のお子さんは中学2年生の頃から、行き渋りが始まりました。
「休みたい」と親に訴え、気付けば一歩も外に出られない完全不登校の状態になったそうです。
友達からの嫌がらせが原因で、お子さんは1人で苦しんでいました。
友達は「いじめではなくイジリ」のつもりでしたが、いじめかイジリを判断するのは受け手です。
後に訪問カウンセリングに入り、実際に話を聞くと「イジリの度は間違いなく過ぎているな」と客観的に見ても、いじめに値するものでした。
当初、親御さんはその様子を見て、そのまま放っておける訳もなく、学校に連絡を取られました。
お子さんからは「もっと嫌なことされるからやめて!」と止められていたそうです。
学校には状況を伝えて、いじめをしていた友達への指導が入りました。
しかし、結果的には、「チクった」「こっちはそんなつもりなかったのに親への伝え方が悪い。ひどい」と心無いLINEが来て、お子さんのせいにされてしまい、状況は悪化。
学校だけでなく、外でも誰かと会うことを恐れてしまい家から出られなくなってしまいました。
親御さんの中でも後悔してもし切れない状況で、何度も「親のせいでごめん」と謝ったそうです。
このままではダメだと、様々な専門相談機関に問い合わせてこられました。
一時的に別室登校や放課後登校をしたり、買い物に出かけることは出来たみたいです。
しかし、完全復学には程遠く、そのような中で私たちPLSを見つけていただいたとのことでした。
支援開始からの様子
こちらのご家庭では、復学支援を開始して2ヶ月目に登校刺激を行いました。
このケースも訪問カウンセリング×コーチングの対応になります。
お子さんと会ってみての印象としては、正義感が強く、真面目でとても繊細な性格でした。
日頃の親御さんとのやりとりからも見えていましたが、正義感が強いことから完璧主義な傾向も強いお子さんです。
だからこそ一度途切れた登校を「失敗」と決めつけて、そこから身動きが取れなくなっている状態でした。
「遅刻するくらいなら休む」という0か100の思考です。
学校に復学することも大事ですが、中学3年生には受験が付き物であり、進路を考える重要な時期。
本人も「高校は行きたいけど今更中学は行けないです」と、登校を拒否していました。
友人関係のトラブルがあったので簡単に行けないのも当然です。
不安やトラウマに悩まされ、学校のことを考えると眠れない日々もあったという彼の心情も理解しました。
コーチングだけでなく、訪問カウンセリングの立場でお子さんに寄り添い、話を聞いていくと次第に心の扉が開かれていきました。
高校に行きたいけど、中学に行けなかったら高校も行けない。
多分受験会場にも行けないけれど、それだけは避けたい。
このような思いを話してくれました。
他の誰でもなく、引きこもり続ける未来は、お子さん自身が望んでいなかったのです。
2時間ほどでしょうか。
涙を流しながらいじめのことやこれまで不登校中に悩んでいたこと、これから学校に行くなら何が不安か、そして何よりも「本当は今戻れるなら戻りたい」と彼自身の言葉で打ち明けてくれました。
そして始業式当日に、復学することを決意したのです。
復学までの様子
こちらでは、冬休み前に登校刺激を行いました。
冬休みに入る前日には、学校にご挨拶に行き、先生と会う時間を作ったり、リハーサルをしたり、学校の細かな情報も一緒に確認することが出来ました。
冬休み中は、復学日に向けて、生活リズムを整えたり、勉強のサポートをし、着々と復学準備をする毎日。
冬休み中にお子さんから「あー。嫌だな」と家庭で口にすることは何度かあったみたいです。
いよいよ、復学日、当日を迎えました。
彼は逃げることなく、訪問カウンセラーがチャイムを鳴らした時には、既に制服に着替えて準備していたのです。
支援開始から2ヶ月、登校刺激から3週間で復学を果たすことが出来ました。
復学ができたことは、大変嬉しいことです。
しかし、まだ、家庭の問題やお子さんの自立など、目に見える課題は残り続けています。
今後は、カウンセラーには、継続登校と受験のサポートを任せていただきます。
そして、親御さんには、家庭教育でお子さんの自立心を育む対応を学んでいただく事になります。
高校受験を控えた中学3年生!不登校からの復学ストーリー「まとめ」
今回は、中学3年生ということもあり、親御さんに家庭教育を学んでいただくより先に、復学を目指したご家庭でした。
お子さんがこれまでの人生の中で一番勇気を出し、頑張ったと言っても過言ではありません。
次は親御さんの番です!
引き続き、訪問カウンセリングでお子さんに直接的なサポートはしつつ、親御さんにお子さんの自立心を育むアドバイスをしていきます。
このように、ご家庭の状況により、対応方法は様々です。
担当カウンセラーが寄り添い、伴走していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。
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