ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
不登校だった小学5年生の女の子のお話。
前編中編に続いて、いよいよ今回が後編になります。
学校に戻るために乗り越えていかないといけない壁がたくさんある。
このお子さんに対して、訪問カウンセラーはどのような準備を提示したのでしょう。
復学のお話最後まで読んでみて下さい。
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不登校だった小学5年生の女の子、まずはじめにしたことは?
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まずははじめにしたことは、いつまでに復学するのか目標を決めること。
これは一番大事なことです。
運動会や文化祭でも同じですが、日程が決まってから逆算してスケジュールを立てていきます。
私たちの手法としても、同じようなことをします。
復学の決意をした子どもたちに対しては、準備を考えるよりも先に、必ず復学日を決めるのです。
希望する復学日までに出来る準備も変わってきます。
私からは、事前にご両親と話していたように色んなパターンの話をしました。
春休み前に復学するメリットとデメリットの話。
新学期、もしくはGW明けに復学するメリット、デメリット。
分かりやすく理解できるように、話していきました。
お子さんは一日でも早くこの状況を変えたかったのでしょう。
結論、「終業式よりも前に戻りたい」と女の子は自分から答えてくれました。
不登校だった小学5年生の女の子、復学までに残された時間
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この時点で、終業式まで残り2週間しかありませんでした。
この期間で、学校に戻るために乗り越えないといけない壁は多々ありました。
「簡単なことではないし、緊張もすると思う。
逃げ出したくなることもあるだろう。
それでも覚悟を持って頑張れる?」
この問いかけに「うん」と強く頷いてくれました。
その瞬間から訪問カウンセラーとお子さんの二人三脚の道は始まりました。
不登校だった小学5年生の女の子、いである先生と動き出す
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まずは翌日にこの子が通っている学校へ、僕がご挨拶に行きました。
校長先生、教頭先生、担任の先生、それぞれにお会いしてきました。
今のお子さんの現状の報告をします。
更に、復学だけではなく学校に継続的に登校できるようにしたい。
そのために必要とする配慮のお願いをしました。
学校もとても協力体制で、ありがたいことに私がお願いしたことを全て受け入れてくださりました。
これで復学するための準備が整いました。
改めてお子さんにプラン説明をすると、緊張はしていましたが「頑張る!」と答えてくれました。
先生と会いづらいということに対しては、数回に分けて家庭訪問をしてもらう。
友達と会いづらいということに対しては、仲の良かった友達に家に来てもらいました。
ここでは一緒にゲームをしていました。
勉強面の不安に関しては訪問カウンセラーと一緒に勉強をします。
復学した時に周りの友達の目が気になるということに対しても対策を。
詳しくは書くことができませんが独自の手法を使い、お子さんも安心していました。
これらの準備は全てではなくほんの一部です。
このようにして、この子に合った準備を進めていきます。
そして、一つずつ一緒に乗り越え、自信に繋げていきました。
不登校だった小学5年生の女の子、いよいよリハーサルへ
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ここまで準備をしてきても、いざ登校するとなると、子どもさんは計り知れない緊張に襲われます。
ですので、復学日の前日にリハーサルという形で久しぶりに学校の空気を吸いに行きました。
これも運動会や文化祭と同じです。
当日と同じように、家から登校経路を歩き、学校に到着。
下駄箱の確認、教室の確認、掲示物など気になるものを先生に教えてもらいます。
最後は移動教室の確認をしました。
約2週間、スケジュールがぎっしり詰まった状態でした。
しかし、お子さんは一度も弱音を吐かずによく頑張ってくれました。
不登校だった小学5年生の女の子、復学当日の様子
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最後の準備が終わり、いよいよ復学日の当日を迎えました。
朝は起床予定の時間よりも30分早く起きてきました。
緊張で目が覚めたそうです。
当日の朝は緊張で朝ご飯を食べられない子が多いです。
しかし、このお子さんはしっかり食べることが出来ていました。
前日に時間割などの準備は終わらせてありました。
当日の準備としては、朝ご飯、洗顔、寝ぐせ直し、歯磨き、着替えです。
友達が迎えに来る時間も決まっていたので、それまでに準備も終わらせました。
残り時間は少しでも緊張を和らげるためにゲームをして待ちます。
登校直前に改めてこれまでの頑張りを認め、声掛けをします。
「今日から新しいスタート。
友達に支えてもらいながら、頑張っておいで!
後ろからついていくから怖くなったらこっちにこれば良いからね」
こうして話すと「はい!」と返事をしてくれました。
チャイムが鳴り、いよいよ出発の時。
お子さんの緊張は極限状態だったと思います。
お父さん、お母さん、そして私に見守られながら「行ってきます」と言って家を出ました。
我が子が久しぶりにランドセルを背負い「行ってきます」と言って家を出発した。
この光景は、ご両親にどれだけの感動を与えたでしょう。
後ろからついていきましたが、決して振り返ることはありませんでした。
友達と楽しく話しながら校門をくぐり、無事復学を果たすことが出来ました。
朝、話した時点でこの子の覚悟は伝わっていました。
長らく支援をしていると「あ、行けそうだな」という感覚が目を見ただけで分かってくるのです。
校門まで見送り、ご両親に報告するために家に戻る道中。
初めてこの子と会った時のことを思い出しました。
ティッシュの山が出来るほど涙と鼻水を流して、自分に自信が持てなかったあの頃。
それが今では明るい表情で堂々と友達と学校に向かえるほど。
子どもの成長の早さを実感したと同時に、やはり環境の大切さ、接し方の大切さを改めて感じました。
不登校だった小学5年生の女の子、無事に復学を果たしました!【後編】まとめ
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たった2週間の出来事だったけれど、これだけのドラマが生まれる。
不登校を乗り越えられるのは決して簡単ではない。
それでも逃げずに自分の恐怖に打ち勝てたこの子なら、乗り越えられないことなんてないでしょう。
それでも支援は始まったばかり。
まだまだ親御さんに学んでいただくこともたくさんあります。
そして学校に復学は出来たけれども、私たちの考え方は復学こそスタートです。
親子共に寄り添い、引き続きサポートをして、この家庭に明るい未来をもたらすことを約束します。
改めてお子さん、そしてご両親、復学、おめでとうございます。
そして読者の皆様、ここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは次回のブログ記事にてお会いしましょう。
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