ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
私は日々、「学校に戻りたいけれど戻れない」という不登校のお子さんたちに対して、復学支援という形で活動をしています。
お子さんたちの登校できない理由は様々です。
今回は、その中でもよく耳にする「宿題ができないと不登校になってしまう子お子さん」の様子を書いていきます。
「宿題ができていないから」不登校になってしまうお子さんの性格傾向
不登校のお子さんの中には、先生や友達が嫌なわけでもなく、勉強が嫌いなわけでもなく、むしろ学校が好きなのに行けないお子さんがいます。
その理由は、「宿題ができていないから」です。
大人の私たちからすると、「できてなくても大丈夫だから行っておいで」と言いたくなるかもしれません。
しかし、これは、お子さんからすると非常に大きな問題なのです。
「他の人ができているのに自分はできていない。」
「自分ができないことを認めたくない。」
など、そこにはさまざまな理由が存在します。
これは、お子さんの“完璧主義”な性格傾向が影響していると考えられるでしょう。
完璧主義な傾向が強いお子さんは、思い描いている自分でいられないことに強く拒否反応を起こしてしまいます。
宿題ができていない状況で登校すると、“宿題ができない自分”になってしまうため、学校を休むことによって、宿題を出せなかった理由を作るのです。
他にも、一緒に遊んでいた友達は宿題ができているのに、自分はできていないとなると、友達からの印象が悪くなることなどを懸念してしうこともあります。
このように、宿題というたった1つのことから、複数のネガティブな想像を生み出して、登校を嫌がるケースが増えています。
真面目で素直なお子さんほど「完璧主義」になりがちです!
“完璧主義”な傾向は、真面目なお子さんや素直なお子さんほど起こりやすいと言われています。
例えば、朝に寝坊や腹痛などのトラブルが発生して、遅刻がほぼ確定したとしましょう。
そのときに、親御さんに「学校まで送って」とお願いするパターンもあります。
しかし、多くのご家庭ではお仕事の時間もあり、都合よく送ることはできないでしょう。
こうした場合に、お子さんは「遅刻するぐらいなら休もう」と考えます。
これは、自分が完璧でないことを認めたくないという性格が影響しています。
また、日本の風習的に、「遅刻はだらしがない、欠席は仕方ない」という価値観が根付いていることも原因の1つではあるかもしれません。
0か100で考えてしまうと、100でなくなった時に“休む”という選択をしてしまうのです。
この他に、遅刻をすると目立ってしまうので、それが嫌なお子さんも多数います。
完璧主義な性格のお子さんは、欠席して成績に響くことよりも、途中から教室に入る緊張や恐怖を避ける傾向が強いのです。
このように、宿題ができなかったり、遅刻したりしてしまう場合、完璧ではない自分を認めたくないあまりに休んでしまうお子さんが見受けられるという事例でした。
実際に支援で多くのお子さんと関わりますが、まさに完璧主義に悩まされているお子さんは、真面目で素直という印象が強いです。
宿題ができないと不登校になってしまうお子さんたち「まとめ」
今回のような場合、普段は学校が好きなだけに、対応に困ってしまうこともあるでしょう。
こういうケースに対して、「この対応をすれば直る!」という方法は存在しません。
なぜなら、お子さんは、1人1人性格も違えば、背景も違うからです。
「うちの子も、確かに遅刻では行きたがらないな…」と心当たりがある親御さんは、ご家庭だけで悩まずに、一度PLSにご相談ください。
復学支援は、不登校のお子さんに対してだけの支援ではありません。
五月雨登校や遅刻登校、行き渋りのお子さんたちの対応もしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは次回のブログ記事でお会いしましょう!
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