ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
これまで、多くの不登校のお子さんのサポートをしてきました。
今現在、不登校で悩まれているご家庭では、将来的なところまで考えている余裕はないかもしれません。
しかし、私が見ているケースですと「このままだと不安だな」「将来大丈夫かな」「今のうちに何とかしてあげないと後々大変だろうな」と心配になるお子さんがほとんど。
今回は、不登校に悩まれている親御さん目線ではなく、復学支援者目線から見た話を書いています。
お子さんの不登校に悩まれている親御さんからすれば耳の痛い内容もありますが、ご理解いただいた上で読み進めてみてください。
不登校が続く事で将来的に不安に感じることとは?
これまでに不登校だったお子さんであったとしても、将来明るく輝いた未来になることもあります。
しかし、これまでの私の経験上、不登校のお子さんは、将来的に不安を感じることが多いのが現状です。
お子さんの性格傾向や生活環境により、様々な心配事が出てきます。
①就職活動が難しくなる。
②コミュニケーション能力が低いまま大人になってしまう。
③将来引きこもりになる確率が高まる。
今回は、不安に感じることの中でも、上の3つに焦点を当て、解説していきます。
①就職活動が難しくなる
不登校になると、教育を受ける機会や時間が減ってしまいます。
ご家庭内で、家庭教師の先生に来てもらうなどして、ある程度の学力をつけることはできます。
しかし、子どものうちに勉強の習慣をつけないと、学力が不足したまま大人になってしまうのです。
特に、最終学歴が「中卒」となると、
・進学すること
・資格を取得すること
・就職先を選ぶこと
などが難しくなることが出てきます。
結果的に、仕事を探すときに、学歴を必要としない場所からしか選ぶことができません。
また、ずっと家にいると、運動する習慣がないため、体力に不安がある状態になってしまいます。
仕事をするときには、オフラインであってもオンラインであっても、与えられた仕事をこなすための体力が必要です。
しかし、家に引きこもり続けた結果、運動不足で体力のないお子さんが、いきなり社会に出てしっかり働けるかというと、そうではありません。
体力的にキツイ仕事をすると、心がポキっと折れてしまい、仕事に行けなくなるケースも充分に考えられます。
つまり、就職先やバイト先が見つかっても、早期退職してしまう可能性もあるのです。
転職を繰り返すたびに、選択肢がどんどん狭まり、数日から数ヶ月で辞めるという職歴になります。
そうなると、再就職することにも苦労するのです。
そして同時に「自分は何をしても続かない」「ダメな人間なんだ」と自己肯定感の低下にも繋がってしまいます。
②コミュニケーション能力が低いまま大人になってしまう
今の私たちに、ある程度のコミュニケーション能力があるのは、子どもの頃から“たくさんの人と関わる”という経験をしてきたからです。
しかし、不登校になると、家族以外の人と関わらないようになるケースが非常に多いです。
中には、家族とのコミュニケーションさえも遮断してしまうこともあります。
実際に私が見ているご家庭ですと、食事は頑なに自分の部屋で食べたり、もしくは親が寝室に行ってからリビングに降りてくる、部屋に生活に必要なものを持ち込むなどして親との会話を減らそうとするお子さんもいます。
こうして大人になってしまったお子さんは、自分のワガママは通るものだと認識してしまいます。
家族にも自分の言うことを聞いてもらえていたので、結果的に他人の気持ちを考えるという意識に至ることが難しくなり、自己中心的な性格傾向になりつつあります。
コミュニケーション能力が欠如したまま大人になると、先に述べた就職活動にも響くことになります。
上手に人付き合いができないので、社交性に乏しく、人との関わりを楽しめなくなってしまうことも懸念されます。
勉強とはまた違い、コミュニケーションは実践型であり、決して一人で学ぶことはできないので、子どものころからコミュニケーションを取るという経験を積み重ねることは、社会生活を行う上で大変に重要なことです。
③将来引きこもりになる確率が高くなる
大人になってから引きこもりになった人の半数以上が、子どもの頃に不登校の経験があるというデータが出ています。
今だけの問題ではなく、これを放置してしまうと、40歳・50歳になっても尾を引いてしまいます。
働き盛りの歳で引きこもりになってしまうので、ずっと親に頼りっぱなしです。
親がいなくなってしまったら、まず、生活は困難になるでしょう…。
この先のことは考えたくないかもしれませんが、現実から目を背けずに考えていかないといけません。
取り返しがつかなくなる前に、対応して聞くべき問題です。
復学支援者から見る不登校のリスクとは!?将来に響く悪影響について
以上3つの不安について、書いてみました。
この中で、1つでも当てはまれば非常に大変です。
今回紹介した内容は、ほんの一部に過ぎません。
このような不安を持つお子さんを1人でも減らすために、私たちは日頃から復学支援の活動をしています。
不登校は悪いわけではないですし、そのまま自立して成功を収めるお子さんもいます。
ただ、そんな子どもたちは一握り。
不登校は、今だけでなく、将来への危険性もあります。
こうならないためにも、本気でお子さんの将来のことを考えるのであれば、今大人が出来ること、今親が出来ることを“諦めずに”続けていきましょう。
学生のうちは“学校”という受け皿があります。戻る場所があります。
不登校は家庭だけで抱えられるほど軽視できるものではありません。
どうしようもなくなった時には、遠慮なくPLSの復学支援を頼ってきてください。
明るい未来になるようサポートします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回のブログ記事でお会いしましょう。
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