【不登校中の勉強は必要?】復学支援の専門家が教える正しい向き合い方

いである先生
株式会社PLS 不登校中の勉強についての向き合い方

ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。

今回は、不登校で悩む親御さんから特によくいただく「不登校中に子どもに勉強はさせるべきですか?」という質問について、復学支援の現場でよく見られる事例を交えて、詳しく解説します。

不登校中に勉強は必ずしも必要ではない

株式会社PLS 不登校中に勉強は必ずしも必要ではない

不登校中の勉強について、正解は一つではありません。
「必ず勉強させた方がいい」とも、「まったく勉強させなくていい」とも言い切れず、結論はお子さんの気持ちや状況による、ケースバイケースです。

復学支援の現場で明確に言えることは、無理に勉強をさせる必要はないということです。
実際、多くの不登校のお子さんは、学校に行けなくなる前から勉強がストレスになっているケースがあります。
無理やり勉強を押し付けると、親子関係に亀裂が入ったり、引きこもりが深まったりすることがあります。

例えば、「学校は休んでいるのに勉強もしなければ」と焦った親御さんが、勉強後に大袈裟に褒めてしまったり、ご褒美を与えたりするケースがあります。
結果として、お子さんは「勉強はご褒美のためにするもの」と誤学習してしまい、何も与えられないと勉強に手を付けなくなることもあります。

無理やり勉強させることも、一方的に「勉強しなさい!」と言うことも、どちらも親子関係を悪化させるリスクがあるのです。

勉強が手につかない理由と親が注意すべきこと

株式会社PLS 勉強が手につかない理由と親が注意すべきこと

不登校になる背景には、授業についていけなくなった、宿題が提出できず学校に行きづらくなった、勉強が苦手・嫌い、といった理由があります。

親が「勉強させよう」とすると、次のような問題が起きやすくなります。

• 親の前では甘えて集中できない
• 教え方がきっかけで言い争いになる
• 「お母さんのせいでやる気がなくなった」とお子さんが他責的になる
• 怠けたいときに自由に怠けられない

このような状況は、親が勉強を無理に押し付けたことによって、お子さんがさらに学校に行きづらくなる原因になり得ます。
実際、復学支援の現場でも「勉強の押し付け」で親子関係が悪化し、より深く引きこもるケースを多数見てきました。

復学後に自然と勉強への意欲が芽生える

株式会社PLS 復学後に自然と勉強への意欲が芽生える

復学支援の現場でよくあるのは、不登校中はまったく勉強できなかったけれど、 復学後、登校が安定すると自然に勉強に前向きになったというケースです。

特に中学生や高校生の場合、定期テストや受験など、学校環境が「勉強の動機」を自然に生み出してくれます。

たとえば、

• クラスメイトの勉強する姿を見て刺激を受ける
• 授業を受けて「意外とできる」と実感する
• 先生や友達から声をかけられてやる気が出る
• 「やらなきゃいけない」と理解する状況になる

このように、学校という環境そのものが、勉強する意味やモチベーションをお子さんに与えてくれます。
そのため、勉強は「復学してから取り戻す」のが自然であり、正しい順番と言えます。

復学支援では、まず登校する意思を育てることを最優先にしています。
勉強の遅れは、復学後に十分取り戻せるのです。

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親ができるサポートのポイント

株式会社PLS 親ができるサポートのポイント

不登校中のお子さんに必要な親の対応は次の通りです。

• 勉強を無理にさせない
• 勉強に条件をつけない
• 安心して登校できる環境を整える
• 勉強に不安を抱えていたら「学校に行けば何とでもなる」と安心感を持たせる

勉強よりも大切なのは、「登校の意思」を育て、毎日の登校を安定させることです。

親は焦らず、将来を見据えたサポートを行うことで、お子さんが自発的に勉強に取り組む姿勢を自然に育むことができます。

まとめ

株式会社PLS 【不登校中の勉強は必要?】復学支援の専門家が教える正しい向き合い方

• 不登校中に無理に勉強させる必要はない
• 「登校の意思」を最優先に育てる
• 復学後、自然に勉強への意欲が芽生える
• 親は安心できる環境を整え、焦らず見守る

不登校中の勉強について悩む親御さんにとって、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。

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