ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
夏休み明けは、多くの不登校のお子さんにとって復学のチャンスです。
なぜなら、すべてのお子さんが「長期休みから再スタート」するため、普段よりも心理的なハードルが下がるからです。
今年の夏休みも「新学期から復学を目指したい」というご相談を多くいただいています。
今回はその中から、10か月以上不登校だった中学2年生の男の子が、夏休み明けの復学を目指して動き出した事例をご紹介します。
不登校が続いた背景

この男の子は中学1年の途中から不登校になり、約1年間学校に通えない状態が続いていました。
「不登校サポートコース」で支援を開始して、分析期間を設けました。
生活リズムの乱れや依存的な問題はなく、家庭内では落ち着いて過ごしていました。
しかし、
• 親への過剰な甘え
• 自分本位な発言
• 年齢より幼い振る舞い
が目立ち、「待っていれば自然に復学できる」という状況ではありませんでした。
ご家庭も支援開始前は「見守る」ことを意識されていましたが、結果的に復学のきっかけをつかめずにいたのです。
登校刺激で本当の気持ちに迫る

PLSの訪問カウンセラーとご両親のスケジュールを調整して、私たちが直接ご家庭に介入する登校刺激の日を決めました。
初めて会う大人に警戒する様子はありましたが、目的を説明すると真剣に話を聞いてくれました。
• 今の自分をどう感じているか
• 学校に対する不安は何か
• 将来についてどう考えているか
• 親がどんな思いでいるか
こうした問いを通じて、最初は無言の時間が続き、答えがすぐに出てこなかったものの、少しずつ彼の心の奥にある本音を引き出していきました。

涙ながらに語った「行きたいけど行けない」

やがて彼は、涙ながらにこう打ち明けました。
「こんなに休むつもりじゃなかった。
でも行きづらいし、周りの目も怖い。勉強も遅れて、今さら戻っても何もできない。
グループもできているだろうし、居場所がない気がする。
行きたくないわけじゃないけど、うまくやっていけるイメージができない。」
不登校のお子さんは、よく「行きたくない」と突き放すように言います。
しかし、その裏には、「本当は行きたい。でも行けない」という苦しみが隠れていることが多いのです。
復学はゴールではなくスタート、夏休み明けに復学を目指すメリット

話し合いの結果、彼は「自信はないけど、サポートがあるなら頑張りたい」と復学に挑戦する意思を示しました。
しかし、復学はゴールではありません。
1年以上不登校をしていると、授業の遅れや人間関係の不安など、乗り越える課題は多くあります。
現在も訪問カウンセラーが週1〜2回家庭に伺い、復学準備を進めています。
親御さんからは「今のところ『行きたくない』という言葉は出ていません」と報告をいただいています。
夏休み明けは、次のような理由で復学と相性の良い時期です。
• 友達も「新学期モード」で受け入れやすい
• 生活リズムを整えやすい
• 教室全体が再スタートの雰囲気になる
今回の彼も「確かに、この時期なら戻りやすいかも」と納得していました。
【まとめ】動くなら今です

不登校のお子さんにとって、「戻りたいけれど不安で動けない」状況はとてもつらいものです。
しかし、夏休み明けという環境の変化を利用することで、復学の一歩を踏み出しやすくなります。
もしあなたのお子さんも「本当は戻りたい」と感じているなら、動き出すのは今です。
PLSはその一歩を全力で支えます。
なお、9月の復学枠も残りわずかとなっています。
「不登校をこれ以上長引かせたくない」「親だけではどう対応していいか分からない」という方は、ぜひ初回無料相談へお申し込みください。


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