ブログをご覧の皆様、こんにちは。
めだかっこです。
夏休みが始まると、子どももホッとしたように見えて、親御さんも少し安心されるかもしれません。
しかし、実はこの時期から「あること」に備えておくことが、とても大切なんです。
それは「夏休み明けの不登校を防ぐこと」。
私たちは、新学期のタイミングで「行けなくなった」「朝になると体調を崩す」といった相談をたくさん受けています。
不登校が始まるタイミングとして夏休み明けはとても多いのです。
今回は、「夏休み明けに不登校にならないために、今からできること」について、3つに絞ってお伝えしていきます。
1.「生活リズムを保つ」ではなく「気持ちのリズムを見守る」

よく、「夏休み中に生活リズムを崩さないことが大切」と言われますが、本当に大事なのは“気持ちのリズム”です。
・学校の話をすると不機嫌になる
・宿題に全く手をつけない
・予定を立てようとすると嫌がる
これらは、表面的には“やる気がない”ように見えて、心の中では「学校が怖い」「行きたくないかも」と葛藤しているサインかもしれません。
親ができるのは、その変化に気づくこと。
そして、「無理に元気にさせる」のではなく、「なんか気になるな」と感じたことをメモしておくなど、“今の様子を記録しておく”ことがとても役立ちます。
記録することは、ただのメモのように見えて、実はとても大きな意味を持ちます。
たとえば、夏休みに入って生活リズムが崩れていたり、家で過ごす時間が増えたことで、お子さんがどんな表情をしていたか、どんな言葉を口にしたか…。
そうした“日常の変化”を記録しておくことで、「今、何に困っているのか」「どこにしんどさを感じているのか」が少しずつ見えてくるからです。
さらに、「良くなったこと」も見落とさずに記録しておけば、後から振り返ったときに「こんなに進んできたんだ」と実感でき、自信や安心にもつながります。
そしてもうひとつ。
この記録は、第三者(支援者や学校の先生など)に相談する際にも、とても大きな助けになります。「なんとなくしんどそう」という感覚ではなく、「○月○日にはこんな様子だった」と具体的に伝えられることで、必要なサポートを得やすくなるのです。
2.「一緒に過ごす時間」で安心感を育てる

夏休みは、学校という緊張から少し離れて、親子でゆっくりと過ごせる貴重な時間です。
同時に、お子さんにとっては「また2学期が始まる」という見えない不安を、心の奥でじわじわ感じ始めている時期でもあります。
不登校や登校しぶりがあるお子さんにとって、学校は「勉強の場」以上に、「自分の居場所があるか」「安心していられるか」が試される場所です。
そんなとき、家庭の中に「ちゃんと安心できる時間」と「自分の気持ちをそのまま出せる空気」があることは、お子さんの心を支える大きな土台になります。
宿題をさせなきゃ、規則正しい生活をさせなきゃ、と親が焦ってしまう気持ちもよくわかります。
しかし、まずはそこから少し肩の力を抜いて、お子さんの「今の気持ち」に寄り添うことが何より大切です。
「今日はどんな夢見た?」「なんか最近ハマってることある?」
そんな何気ない会話を、急がず、遮らず、ちゃんと聴いてもらえる時間があると、お子さんは自然と「自分は大切にされてる」と感じます。
また、「これ美味しいね」と一緒に食事を楽しんだり、「このアニメ一緒に観ようか」と笑いながら同じ時間を過ごしたり。
そうした“心がほぐれる瞬間”が、お子さんにとっては「また新しい場所にも行ってみようかな」と思えるエネルギーにつながっていきます。
無理に前を向かせる必要はありません。
しかし、日々の小さな安心の積み重ねが、「休み明けも少しなら頑張ってみようかな」という気持ちを生むことは、決して珍しくありません。
この夏、親子で過ごす“何気ない時間”が、子どもの心の回復や、次の一歩を踏み出すための大切な“準備”になるかもしれません。

3.夏の終わりに「学校モード」への橋渡しをする

夏休みが終盤に差しかかる頃、突然「学校行きたくない」と言い出すお子さんも少なくありません。
遊びや自由な時間が多かった分、学校という“日常”への切り替えに不安を感じるのは、むしろ自然なことです。
だからこそ、8月中旬ごろから少しずつ、「学校のある生活」を思い出せるような関わり方を意識してみてください。
• 登校時間に合わせて、少しずつ起きる時間を整えてみる
• 学校で使う道具(筆箱、かばんなど)を一緒に準備してみる
• 「〇日から始まるね」と、カレンダーを一緒に見ながら予定を確認する
こうした声かけや行動は、お子さんの“心の準備”を少しずつ整えるきっかけになります。
最初は嫌がるかもしれませんが、無理に明るく前向きにさせようとしなくてもかまいません。
大切なのは、「準備はちゃんとできているよ」「困ったときは一緒に考えようね」という安心感を、伝えることです。
夏休みの終わりは、“またがんばらなきゃ”とお子さんがプレッシャーを感じやすい時期でもあります。だからこそ、焦らず、押しつけず、でも「あなたを見守っているよ」というメッセージを丁寧に届けていきましょう。
【最後に】それでも不安が残るときは…

もし、夏休みに入って
・明らかに子どもの様子が変わってきた
・親としてどう関わればいいかわからない
・また不登校になってしまうのでは…と不安になる
という気持ちの親御さん。
一人で抱え込まないでください。
PLSでは、そういった「ちょっとした違和感」や「このままで大丈夫かな?」といったタイミングでもご相談をお受けしています。
遠慮なくご連絡ください。
一番大切なのは、お子さんが安心して新学期を迎えられること。
その準備は、夏休みが始まった今から、少しずつ始められます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。


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