ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
日頃から、親御さんとのカウンセリングの中で、よくお聞きする話があります。
「子どもは今の状態とは真逆で、本来は明るくて元気のある子だったんです」
「学校に行かなくなってから親や兄弟への言葉がきつくなりました」
「夜が明けてから寝て、夕方学校が終わる頃に起きています」
このように、不登校になったことによるお子さんのマイナス変化。
「不登校になってからここがプラスになりました!」という話は聞くことがありません。
なぜ不登校なってしまうと、お子さんたちはこれまでと違った性格傾向になってしまうのでしょうか。
今回は、不登校のお子さんによくある傾向について書いていきます。
私が出会った不登校のお子さんによくある性格傾向とは?
私が実際にお子さんとのカウンセリングを通じて感じたことがあります。
「学校に登校できない自分への罪悪感」
「自分一人では変えられない現状」
上記のようなことが日々、積み重なっていきます。
そして以下のような傾向が出てくることが多いです。
「自己肯定感の低下やネガティブ思考になる」
「他責思考になる」
「現実逃避などが極端になってしまう」
他にも不登校のお子さんによくある性格傾向が以下の通りです。
・敏感で神経質。
・繊細。
・自己中心的な行動・言動。
・年相応の自立が育まれていない。
・失敗を極端に嫌う。
・必要最低限のコミュニケーションのみ行う。
・親の指示がなければ行動しなくなる。
などです。
不登校のお子さんの気持ちに寄り添うために重要なこととは?
不登校になるとお子さんたちの行動と気持ちはこれまでと比べると少なからず変化します。
精神的な部分に関しては、ポジティブ思考よりもネガティブ思考になることが多いです。
不登校になったことで、自信がついた。
このようなお子さんには、未だかつて出会ったことがありません。
ただ、状況によってはお子さん自身に夢があり、あえて学校に通わず夢に向かって頑張ることもあります。
過去には「プロのダンサーになりたいから授業している時間を全てダンスの練習に充てたい」と、目標を持った上で学校には通わずに本当に精一杯練習しているお子さんもいました。
「学校に行くことが、全てではない」という考え方は、私自身も持っています。
学校に行かずとも、夢に向かって一生懸命頑張るお子さんは実際にいます。
そういうお子さんたちのことは全力で応援しています。
とはいえ、お子さん自身が夢に向かうためには親子のコミュニケーションや連携は必要不可欠です。
この点を考えるとお子さんの気持ちに寄り添うように「聴く姿勢」は重要になります。
親の上手な話の聴き方についてはこちらのブログをご覧ください。
不登校になったことで、今までと変化した行動には理由がある!
「子どもがお手伝いをするようになった」
「犬の散歩に出かけるようになった」
お子さんが不登校になったことにより、このような経験をされたご家庭もあるでしょう。
実際に訪問カウンセリングをしていても、こういうお子さんは多くいます。
これまでお手伝いをしてこなかったのに、不登校になってから急に、手伝うようになった。
それは“お子さんなりの学校を休んでしまったという後ろめたさや罪悪感の解消方法”による一つの行動心理です。
「家のお手伝いをすることで、学校を休んででもしないといけないことがある」
「学校に行かなくても親の役に立っているから大丈夫」
「親の機嫌を損ねないように」
お手伝いの背景にあるお子さんの心理は、自分を正当化していることが多いです。
実際に先日の訪問カウンセリング中、今は復学を果たしているお子さんに、当時の心境を聞いてみました。
その子はよく不登校中に犬の散歩へ行っていました。
しかし、復学してからは全く行かなくなったのです。
その時の気持ちを聞かせてくれました。
「学校に行かないと親はただの怠け者に見てくるけど、手伝いをしたら学校に行ってなくてもやることはしてるって思ってもらえると思った」
これが実際のお子さんの声でもあるのです。
上記に関しては、きっとお子さんなりに休む理由がほしいのだと考えられます。
そのためには家を居心地よくする必要があったり、お父さんやお母さんに迷惑をかけないように自分なりに考えて行動しているのです。
不登校になると、お風呂に入らないお子さんが居ます。
お風呂に入らない理由については、家族以外に会う人がいないことから「お風呂に入る理由がない」と考えているのかもしれません。
このように気持ちや行動についても、これまでの登校時より大きく変わることがあります。
不登校のお子さんによくある傾向は?訪問カウンセラーから見た現状!【まとめ】
お子さんが不登校になると、これまでと違った様子になることはあります。
ただ、不登校になった“原因”により、お子さんの考え方や行動は異なります。
学校環境が起因して休みがちなり始めるケース
家庭環境による影響が学校の登校に関係しているケース
このようにいろんなケースがあり答えは1つではありません。
PLS では、学校に戻りたいと思うお子さんの気持ちに寄り添い、学校と連携をとりつつ、それぞれのお子さんにマッチした復学を目指す取り組みをしています。
また、親御さんとお子さんの関わり方を見つめ直すアドバイスも行っておりますので、家庭だけで悩まずお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは次回のブログでお会いしましょう!
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