ブログをご覧の皆様、こんにちは。
いであるです。
私たちカウンセラーの世界では「分析」という言葉が頻繁に飛び交います。
分析と言えば心理テストを行ったり、病院などのに行って、カウンセラーとお子さんが対話したり、箱庭療法を行ったりをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
世の中には様々な分析方法があります。
ではPLSはどのような分析方法を使うのか。
お子さんに心理テストは受けてもらうことはないです。
病院ではなく家庭に直接お伺いするので、堅苦しい雰囲気や話にはなりません。
箱庭療法も使わないです。
答えは「遊びをして分析をする」です。
今回はPLSの分析方法の一例をご紹介します。
大抵の親御さんが驚かれるPLSの手法「遊び」から得るものとは?
私たちカウンセラーは、各ご家庭の状況に応じ、訪問カウンセリングとして、ご自宅に直接お伺いします。
そこで何をするのかと言いますと…
めちゃくちゃ遊びます!!
遊び方はお子さんの好きなことに合わせています。
一緒に動画を観る。
アニメを観る。
ゲームをする。
オススメの漫画について語り合ったり情報交換する。
お子さんにより好きな事は違うから、遊びの種類も様々。
これが分析の方法です。
「…ん?…え?」と、感じ取られました読者様もいらっしゃるかと…。
その反応は、間違いではなく、むしろ大正解です!
支援開始時に、この内容をご説明すると、大半の親御さんが驚かれます。
実はこの「遊び」というのはお子さんを分析するために最も適切な手法と言っても過言ではありません。
「遊び」1つで、性格傾向の細部まで分析できるのです。
協力モードゲームをプレイすることで分かるお子さんの性格傾向とは?
では、「遊び」のうちの1つである、多くのお子さんが大好きなゲームで例えてみます。
・背景【2人でする協力モードのゲーム】
例えば協力プレイ中に、お子さんがゲームでミスをしてしまった時があるとします。
ここで、「間違えた。ごめんね!」と、自分から言えるかどうか。
この様子1つから、「登校した時の学校での友達との関係性」や「放課後、遊ぶ時に、本来このお子さんが持っているコミュニケーションのスキル」が分かるのです。
否に気づき、しっかり謝れるお子さんであれば、友達関係もそれなりにうまくやっていける。
気遣いも出来る。
人目を気にしがち
このように、色々と推察することが可能です。
逆に、ここで素直に謝れないお子さんは、この先の「友人関係や社会に出た時の人間関係で、つまずくこと」が予想されます。
「ゲームで負けたりミスをしたくらいで謝らないといけないの?」と思う読者様…。
注目しているところは、そこではないのです。
何気ない日常から、「自分中心ではなく常に相手のことも考えることが出来ているのか」という部分がポイントになります。
対戦ゲームをプレイすることで分かるお子さんの性格傾向とは?
次は違う種類のゲームでの話を書いてみます。
・背景【勝敗がつく対戦ゲーム】
①カウンセラーが勝ち続けた時。
「悔しい!お兄さんもう一回!」
「その技どうするのか教えて!」
「お願い!最後の一回!」
このように前向きな発言をするお子さんは、負けず嫌いということが分かります。
学校ではテストで良い点数をとるために頑張る。
体育では1位を取れるように頑張る。
頑張り屋な性格傾向にあるということが分かるのです。
「このゲーム飽きた」
「他のゲームしたい」
「つまらない」
などのマイナス発言で、部屋を出て行こうとするお子さんもいました。
「学校では空気が読めないって友達から思われるんだろうな」
「学校では苦労するだろうな」
このように、推察できます。
②カウンセラーが負け続けた時。
「こういう時はあの技を使ったら良いよ!」
「このボタンとこのボタンを組み合わせると必殺技が使えるよ!」
「惜しいよ!だんだん強くなってる!」
このような言葉が出てくるお子さんだと、「気遣いが行き届いていること」が分かります。
「学校では自然と周りが助けたくなるようなお子さん」だと推察できるのです。
以上、協力ゲームと対戦ゲームの例を挙げてみました。
このようにして訪問カウンセラーは、「遊び」の中で子どもの分析を進めていきます。
「遊び」を重ねることで克服できることもあるのです!
もちろん「遊び」を通した分析をして、終わりではありません。
お子さんが学校生活を充実して過ごせるように、性格傾向で直すべきところや乗り越えるべきことは、カウンセラーが「遊び」の中でサポートやアドバイスをしていきます。
そのためには、「カウンセラーのコミュニケーション能力」や「お子さんから嫌われないスキル」というのは必須になります。
関係性を築く上で絶対に忘れてはいけないことが「遊びの上手さ」です。
ゲームであれば、訪問カウンセリングに入る前に、事前にお子さんの好きなゲームを調べて、カウンセラーが事前にゲームの練習をします。
イラストが好きなお子さんがいれば、デジタル・アナログでペンを握り、カウンセラーが練習をします。
好きな漫画やアニメがあれば、訪問に入るまでに全巻読み終える。
そして、その漫画の豆知識をつけた上で「この裏話知ってる〜?」などと、訪問中に話題に出してみて話をすることもあるのです。
そのため私たちカウンセラーは、日々「遊び」の特訓をしています。
「仕事=遊び」と聞くと、良い印象を与えないかもしれません。
それでも、この「遊び」を特訓したことによって救われたお子さん、復学できたお子さんは、たくさんいるのです。
【大公開】PLSの復学手法!「遊び」のスキルが復学の鍵を握る?まとめ
日々の特訓の成果により、ゲームの勝ち負けがコントロール出来るようになります。
わざと負けたり勝ったりコントロールして、お子さんの感情を引き出していくのです。
「学校では何に苦労するのか」
「どの程度の許容量なのか」
「周りの友達からどのように見られやすいか」
「友達から接してもらいやすいか」
このような内容を分析します。
もちろんトランプやカードゲーム、将棋やオセロなどもカウンセラーは得意です。
PLSの分析の一例でしたが、「ゲーム1つでこれだけのことが分析出来るのだ」と知っていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは次回のブログ記事にてお会いしましょう!
今日の夜はスプラトゥーンとフォートナイトでもしようかなぁ…。
にほんブログ村
コメント