冬休みは復学の分かれ道|不登校支援の現場から伝えたい親の関わり方

いである先生
株式会社PLS 冬休み|親の関わり方

ブログをご覧の皆様、こんにちは。
いであるです。

まもなく多くのお子さんが冬休みに入ります。
クリスマスやお正月など、楽しみな行事も多い時期ですね。

ただ、復学支援の現場では、この冬休みという期間は、復学の流れを後押しすることもあれば、逆に止めてしまうこともある重要な時期だと捉えています。

なぜなら、冬休み中の過ごし方や親御さんの関わり方が、休み明けに学校へ戻れるかどうかに大きく影響するからです。

今回は、復学支援に長年取り組んできた立場から、冬休みに親御さんが意識してほしいポイントをお伝えします。

冬休みは「親の干渉」が増えやすい時期

株式会社PLS 冬休みは「親の干渉」が増えやすい時期

冬休みは、普段より親子が一緒に過ごす時間が増えます。

・年末年始で親も子も休み
・外出が減り、家で過ごす時間が増える
・子どもの行動が目につきやすくなる

このような状況から、普段なら気にならないことまで目に入り、指摘が増えやすくなるのです。

たとえば

・起床時間
・宿題の進め方
・ゲームの時間
・兄弟との関わり
・部屋の片づけ
・行動のスピード

こうした日常の細かな部分に対して、

「ちゃんとして」
「またゲーム?」
「なんで言われたことができないの?」
「宿題したの?」

と、つい口を出してしまう場面が増えていきます。

しかし、この干渉の増加こそが、冬休み明けの復学を妨げる大きな要因になりやすいのです。

干渉が増えると「休み明けに動けなくなる」

株式会社PLS 干渉が増えると「休み明けに動けなくなる」

復学支援の現場では、長期休み明けに登校が難しくなる理由として、次のような状態がよく見られます。

・冬休み中に「自分で考えて動く力」が弱くなった
・親への依存が強まった
・親子関係が近くなりすぎた
・反発から宿題や準備に手がつかなくなった

親子で過ごす時間が増えることで、

親が手を出しすぎる

子どもの思考力・行動力が落ちる

という流れが起きやすくなります。

その結果、

・休み明けの朝に自分で動けない
・学校のペースに戻れない
・親の顔色をうかがってしまう

といった状態につながりやすくなります。

冬休みは楽しい時期である一方、復学支援の視点では注意が必要な時期でもあるのです。

冬休みに意識したい「3つの基本姿勢」

株式会社PLS 冬休みに意識したい「3つの基本姿勢」

PLSの復学支援で、冬休みに特に大切にしているポイントがあります。

① 気になっても「見守る」
冬休みは口出しが増えやすいからこそ、
・見ても言わない
・気になっても任せる
・子どもの選択を尊重する

この姿勢を、いつも以上に意識してください。

② 親子の距離を「いつも通り」に保つ
「仲良くしなきゃ」よりも、「普段と同じ距離感を保つ」ことが大切です。
距離が近くなりすぎると、休み明けの自立が難しくなります。

③ 親が頑張りすぎない
長期休みは、
・勉強させよう
・生活リズムを整えさせよう
・だらけさせないようにしよう
と、親が管理しすぎてしまいがちです。
復学支援の現場では、
親が頑張りすぎるほど、子どもが動けなくなる
という逆転現象がよく起こります。

冬休みは「親子の関わり方」を見直すタイミング

株式会社PLS 冬休みは「親子の関わり方」を見直すタイミング

冬休みは、年相応の距離感が崩れやすい時期でもあります。

・口出しが増えていないか
・手を出しすぎていないか
・子どもの行動を奪っていないか
・親の不安や期待をぶつけていないか

一度立ち止まって、振り返ってみてください。

PLSの支援を受講されているご家庭は、冬休みこそ担当カウンセラーに相談してほしい時期です。

お子さんによって、
・休ませた方がいい
・生活リズムを整えたい
・あえて見守った方がいい

など必要な関わり方はそれぞれ違います。

迷ったときは、一人で抱えず、遠慮なくご相談ください。

冬休みそのものは悪いものではありません。
親子の距離感を守り、子どもの自立を奪わない関わりができれば、冬休みは復学や登校の追い風になります。

親子で楽しい時間を過ごしながら、新学期につながる冬休みにしていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。

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