ブログをご覧の皆様、こんにちは。
いであるです。
今回は「別室登校から教室への復学を果たした中学生の事例」をご紹介します。
PLSの復学支援を通して、どのように子どもたちが再び学校生活を取り戻していくのか。
そして、その過程でどのようなサポートが行われたのかをお伝えしていきます。
進級を控えたこの時期に増える別室登校の悩み

学年の終わりが近づくこの時期、進級や進学を意識する親御さんのご相談が増えてきます。
不登校や別室登校が長引くと、
「このまま教室に戻れないのでは…」
「進級・進学に影響が出るのでは…」
と、不安を抱かれる方も少なくありません。
しかし、適切な家庭内対応と専門的な支援があれば、お子さんは必ず「自分の居場所」へと歩みを進めることができます。
今回ご紹介するのは、そんな希望を現実に変えた中学3年生の女の子のケースです。
別室登校から教室復帰を果たした中学3年生

中学3年生のAさんは、昨年の夏頃から不登校気味になり始めました。
最初は、行ける日だけ行くという五月雨登校から始まり、登校しても遅刻や早退を繰り返すようになっていきました。
やがて教室に入ることが難しくなり、登校できる日も別室で過ごす日々が続きました。
ご家庭では、PLSの支援を受ける前に他の復学支援機関にも相談をされていました。
しかし、ご両親が思うような成果が得られず、むしろ親子関係に溝が生まれてしまったそうです。
当然、そのような状況では登校状況も変わらず、ご家族は深い不安を抱えておられました。
その後、PLSの訪問カウンセリングによる支援を受講され、以下の3つを軸に支援を進めていきました。
• 家庭の分析と対応の見直しによる親の関わり方の改善
• 訪問カウンセラーの介入による「本人の本心」の明確化
• 子どもの気持ちに寄り添い、二人三脚で復学準備を行う伴走支援
教室復帰に向けた、段階的な準備と本人の成長

復学日を決めたからといって、いきなり教室に戻すことはしません。
PLSでは、少しずつ「戻れる感覚」を取り戻すための準備期間を設けます。
Aさんの場合も、復学に向けて練習登校を何度か実施しました。
最初は1〜2時間ほど授業を受ける短時間登校から始まり、次第に在校時間を延ばしていきました。
復学日当日、Aさんは
「最初は緊張したけれど、入ってしまえば大丈夫だった」
と話し、「今日から6時間目まで頑張る。受験生だし」と笑顔で出発していきました。
その日の夕方、親御さんから届いたメールには、
「無事に最後まで授業を受けてきたそうです。
なんだか嬉しそうに学校の様子を話してくれて、安心しました。」
と綴られていました。
受験を控える中学3年生にとって、この時期の復学は非常に大きな意味を持ちます。
もちろん、家で勉強できるお子さんもいますが、多くの生徒にとって「学校に行き、授業を受け、友達と過ごす時間」こそが受験モードへの切り替えになります。
Aさんも、教室で過ごす中で少しずつ集中力が戻り、「また勉強頑張ろうかな」と前向きな気持ちを取り戻していきました。
ご家庭にとっても、この時期に復学できたことは大きな一歩でした。

【まとめ】復学支援は再スタートを支えるサポート

Aさんは長期間の不登校と別室登校を経て、再び本来自分がいたい場所=教室へ戻ることができました。
しかし、復学は「ゴール」ではなく「スタート」です。
家庭内での関わりを整えながら、継続登校を支えていくことが大切です。
PLSの復学支援では、
「別室登校からどう教室へ戻すか」
「復学後、どう安定登校を続けるか」
という、その先までを見据えた支援を行っています。
「不登校」や「別室登校」は終わりではありません。
正しい支援と家庭の理解があれば、お子さんは必ず前に進むことができます。
これからもPLSは、一つひとつのご家庭に丁寧に寄り添いながら、お子さんが自分らしい未来を歩めるようサポートを続けてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回のブログでまたお会いしましょう。


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