ブログをご覧の皆様、こんにちは。
いであるです。
不登校のきっかけとして意外と多いのが、苦手な行事を休んだこと。
運動会や学芸会、遠足、修学旅行など、学校行事は本来楽しい思い出になるものですが、苦手意識が強いお子さんにとっては大きな負担となることもあります。
中でも特に多いのが、運動会をきっかけに学校へ行けなくなったというケースです。
今回は、運動会をきっかけに不登校になった小学2年生の男の子が、復学支援を受けて再び運動会に参加できた実例をご紹介します。
不登校の始まりは、運動会を休んだことから

今回ご紹介するのは、小学2年生の男の子。
もともと運動が得意ではなく、体育の授業に苦手意識を持っているお子さんです。
小学1年生の秋、初めての運動会を欠席したことをきっかけに、学校に行けなくなってしまいました。
・休んだから怒られるかも
・僕だけ出ていないって言われるのが怖い
・体育があるから行きたくない
こうした不安や恐怖が積み重なり、登校できない日が続いたのです。
2年生になっても状況は変わらず、親御さんはPLSにご相談くださり「不登校サポートコース」の受講を決められました。

復学支援で取り戻した小さな自信と、親御さんの願い

支援を始めたのは5月。
訪問カウンセラーの伴走のもと、少しずつ心の整理を進め、6月には無事に復学できました。
親御さんが一番願われていたのは、学校に戻ること。
けれど、それ以上に「行事や運動会を通じて、友達との絆を作ってほしい」「嫌なことから逃げない力をつけてほしい」という想いを持っておられました。
PLSでは支援の初期段階から、
「今年の運動会に参加できるように、一緒に準備していきましょう」
という目標を共有し、本人・親御さん・カウンセラーが同じ方向を見ながら進めていきました。
できることから始める、復学後の工夫と成長

復学後、特に苦手だった体育は無理に全員と同じペースで参加させず、「できることから少しずつ」を徹底しました。
担任の先生にも協力をお願いし、体育の授業は、参加するか見学するかを本人が選べるように調整。
最初のうちは週に1~2回の欠席がありましたが、徐々に登校が安定。
夏休み前には、1日も休まずに登校できるようになりました。
放課後に友達と外で遊ぶ時間も増え、走ったりボール遊びをしたりする姿に、親御さんも「もう大丈夫かもしれない」と少しずつ安心感を取り戻されていきました。
運動会への挑戦と、乗り越えたその先に見えた成長

運動会の練習が始まると、家では「今日こんなことしたよ」と話してくれるように。
しかし、本番が近づくにつれて不安の言葉も出始めました。
「嫌だな…」
「雨が降ってほしい」
「運動会なくなればいいのに」
前日の夜には「お腹が痛い」と訴え、親御さんも「また去年と同じかもしれない」と不安を隠せませんでした。
そこでカウンセラーは前日から訪問し、本人の不安を受け止めながら緊張を和らげるサポートをしました。
迎えた当日。
「嫌だな」と言いつつも朝食を食べ、親御さんとカウンセラーに見守られながら登校。
去年は休んでしまった運動会に、ついに参加できたのです。
親御さんが目にしたのは、
・友達と笑顔で話す姿
・みんなと並んで競技に参加する姿
・一生懸命走る姿
涙が止まらなかったそうです。
夜、本人からは「疲れたけど楽しかった」「なんで去年休んだんだろう」という言葉も出てきました。
それは、彼にとって確かな成長の証でした。

【まとめ】復学支援は、学校に戻すことだけが目的ではありません

行事や運動会は、不登校のきっかけになりやすいもの。
しかし、適切な支援と理解があれば、お子さんは必ず一歩を踏み出せます。
PLSの復学支援では、「登校再開」だけでなく「嫌なことから逃げずに向き合える力」を育てることを大切にしています。
・運動会や行事が不安で学校に行けない
・復学しても継続登校が難しい
・子どもの自信を取り戻したい
そんなお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
私たちは、親御さんと一緒にお子さんの背中をそっと押す存在でありたいと考えています。
「親子で笑顔になるために」
PLSは、これからも不登校と向き合うご家庭を支えていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。


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