復学支援者から視る、ゴールデンウィーク明けに不登校が急増する理由とは?

いである先生
株式会社PLS 復学支援者から視るゴールデンウィーク明け不登校が急増する理由

ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。

新学期が始まり、少しずつ学校生活に慣れてきた頃に訪れるゴールデンウィークという名の大型連休。一度不登校を経験している親御さんからすると恐ろしい期間ですよね。
実際にこのゴールデンウィーク明けから突然「学校に行きたくない」と言い出すお子さんが少なくありません。

「不登校 ゴールデンウィーク」という検索ワードが毎年急増するほど、「不登校」が深刻な問題となる時期です。

今回は、私たち復学支援の専門家から視た「ゴールデンウィーク明けに不登校が増える理由」について解説していきます。

ゴールデンウィーク明けに不登校が増える3つの理由

株式会社PLS ゴールデンウィーク明けに不登校が増える3つの理由

不登校になる理由はさまざまですが、この期間に多い事象について3つ挙げてみました。

①一度リセットされた心と体が「学校モード」に戻れない
4月はお子さんにとって、新しい環境や人間関係の中で緊張状態が続きます。
ゴールデンウィークはそんな心身にとって“ひと息つける時間”です。
しかし、その休息が緊張の糸をプツンと切ってしまい、「もう無理」「行きたくない」という気持ちを表面化させてしまいます。
特に、もともと学校に対して不安やストレスを抱えていたお子さんにとっては、ゴールデンウィークが「限界を認識するタイミング」になることもあります。
毎年決まってゴールデンウィーク明けに不登校になったというご相談が殺到するほどです。

②家での安心感とのギャップ
ゴールデンウィーク中は家族との時間が増え、お子さんにとって、安心できる空間で過ごせることが多いでしょう。
また、家族との時間以外でも必然的に自分の時間としてスマホやゲームなどの電子機器類を使用する時間が増えます。
すると、再び学校という“ストレスの場”に戻ることに対して、強い拒否反応が起こります。
家庭が安心や癒しの場だとすると、学校はストレスの場と捉えた場合、そのギャップが不登校の引き金になるのです。

③親も気づきにくい不登校の予兆
ゴールデンウィーク明けの不登校は突然に見えて、実は4月からの小さなサインが積み重なっていることがほとんど。
「朝起きるのがつらそう」「口数が減った」などの変化に、ゴールデンウィーク中は親も油断しがちです。
ゴールデンウィークが終わって初めて「あれ? 行きたくないってどういうこと?」と驚くケースが多くあります。

不登校になってからのお子さんの変化について復学支援の現場で見てきたこと
ブログをご覧の皆様、こんにちは!いであるです。「子どもたちは不登校になるとどのように変わっていくのか」今回は、これまで支援をしてきたご家庭のケースをもとに書いていきます。今、問題なく生活できている親御さんも、何かでお悩みの親御さんにも読んでいただきたいです。

不登校予防のためにゴールデンウィーク中にできること

株式会社PLS 不登校予防のためにゴールデンウィーク中にできること

不登校にならないためにゴールデンウィーク中にできることを書いています。
ご家庭で実践していただけますと幸いです。

・子どもの本音に耳を傾ける
お子さんと会話をするときに「学校どう?」ではなく、「最近どう感じてる?」という聞き方にすることで、自分の気持ちを整理しやすくなります。
評価や助言を控えて、出てきた発言に対して「そう思うんだね」と“共感”を意識するのがポイントです。

・生活リズムを完全に崩さない
連休だからといって昼夜逆転してしまうと、学校生活に戻るハードルがさらに高くなります。
ゴールデンウィーク中も、ある程度規則正しい生活を保つことが、不登校予防に効果的です。
夜更かしをOKとせず、仮に寝る時間が遅くなったとしても朝はいつも通り声をかけたり、遅くても午前中には起きられるように心がけていきましょう。

・旅行や遠出の際にはスケジュールを意識する
ゴールデンウィークは外出されるご家庭も多いかと思います。
実際に支援を受講されている方々には毎年アドバイスしていることですが、旅行や遠出のスケジュールとして、登校日前日まで出掛けるというのは極力避けましょう。
「楽しい時間」から急に学校モードに切り替えることは難しく、「後1日休みたい…」という気持ちに繋がりやすいです。
出掛けること自体は問題ありませんが、余裕を持ったスケジュールにして、ゴールデンウィーク最終日は予定を入れないことが好ましいです。

・「行けなくても大丈夫」と伝える
お子さんが不安を口にしたときに「行かなきゃダメでしょ!」「それでも学校は行きなさい!」と言ってしまうとプレッシャーになります。
「行けない日があっても大丈夫」「行きたくない理由は何なのか、どうすれば頑張ろうと思えるのか一緒に考えよう」と伝えることで、お子さんは安心し、自ら前に進む意欲を持ちやすくなります。

「復学支援機関」の適切な選び方を不登校にお悩みの親御さんに向けて解説
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【まとめ】ゴールデンウィーク明けに不登校が急増する理由とは?

株式会社PLS ゴールデンウィーク明けに不登校が急増する理由とは?

不登校は「ゴールデンウィーク明けの問題」ではなく「4月からの積み重ね」になります。

「ゴールデンウィーク明けに不登校が増える」と聞くと突然の問題のように思えるかもしれませんが、実際には4月からの小さな心の疲れが連休をきっかけに表面化するケースがほとんどです。

「不登校とゴールデンウィーク」の背景には、お子さんの見えないSOSがあります。

「うちの子は不登校とは無縁」とは思わずに、ゴールデンウィーク明けの不登校の予防として、今のうちから意識していくことが好ましいです。

新学期に入り、既に「学校に行きたくない」と言い出しているお子さんがいる方や、不登校から抜け出せずに悩まれている方もあるかと思います。
PLSでは、お子さんが自分らしく学校生活を送れるよう、寄り添い、サポートしていきます。

「家庭だけでは不登校の解決が難しい」
「これ以上不登校期間を長引かせたくない」
「今学期中に復学してほしい」

とお考えの方は、一度、PLSにご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう。

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