ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
春の訪れとともに、卒業の季節がやってきました。
特に、不登校を乗り越えて卒業を迎えるご家庭にとっては、ひとしおの喜びがあるのではないでしょうか。
「まさか、うちの子が卒業する日が来るなんて…」
そんな思いを抱きながら、この春を迎えた親御さんも多いことでしょう。
不登校を乗り越えたからこそ感じる卒業の重み

これまで支援を続けてきた親御さんの声を聞くと、不登校の日々が決して平坦な道のりではなかったことがよく分かります。
・外に出るのも怖くて、ご近所の目を気にしながら買い物をしていた日々
・朝が来るたびに、「今日こそ学校へ行けるだろうか」と葛藤していた時間
・子どもの将来が見えず、心が押しつぶされそうになった夜
・「不登校」をきっかけに絶えなくなった夫婦喧嘩
・どうにもならない苦しさから、人生を諦めたくなったこと
時には、子どもが感情を爆発させ、親としてどう向き合えばいいのか分からず涙を流されたこともあったでしょう。
それでも、親子で支え合い、試行錯誤を重ねながら、一歩ずつ進んできた結果、不登校からの復学を果たし、卒業式を迎えることができました。
この卒業証書には、「不登校を乗り越えた証」が刻まれています。
復学から受験、そして新たな未来へ

不登校を経験したお子さんにとって、復学すること自体が大きなハードルです。
学校へ戻ることが決まっても、すぐに毎日通えるわけではなく、最初は「とにかく教室へ行くことが目標」だったお子さんも多いでしょう。
・久しぶりの学校生活に慣れるだけで精一杯だった時期
・クラスメイトとどう接すればいいのか分からず、居場所を探し続けた日々
・欠席したくなるたびに、「また不登校に戻るのでは…」と不安に駆られた親御さんの気持ち
復学しても、決して順風満帆ではなく、一進一退を繰り返しながら前に進んでいったというご家庭がほとんどです。
そして、復学後の大きな壁のひとつが「受験」です。
不登校の期間が長ければ長いほど、学習の遅れは避けられません。
復学しても授業についていくのが大変で、苦手科目の勉強に対して強い抵抗を感じるお子さんも少なくありません。
「受験は無理かもしれない…」そう思った親御さんも、おられたはずです。
それでも、進学を見据えて勉強を続けることができたのは、「進学先での生活こそが、子どもにとって本当の再スタートになる」 という親御さんの強い想いがあったからではないでしょうか。
不登校を経験したお子さんにとって、進路選びは特に重要です。
なぜなら、不本意な進学をしてしまうと、再び学校へ行けなくなるケースが多い からです。
・「とりあえず行ける高校に…」と決めたものの、入学後になじめず退学してしまったケース
・本人の希望よりも偏差値を重視した結果、学習についていけず苦しんだケース
進路選びに悩んだご家庭も多かったと思います。
そんな中、PLSでは今年度の受験生9名全員が志望校に合格しました。
決して簡単な道のりではありませんでした。
模試の結果に落ち込んだり、受験前に緊張で眠れなかったり、親子で衝突したり…
それでも、子どもたちは自分の未来を諦めずに努力を続けました。
そして今、進学先での新しい生活を迎えようとしています。

まとめ:「不登校の卒業」という本当の意味

卒業は、学校生活の区切りであると同時に、「不登校を卒業する」という大きな意味を持つ節目でもあります。
卒業後も、新しい環境で挑戦し続けることができるように。
もう一度、不登校の苦しみに戻ることがないように。
これからも、お子さんが自分らしく未来へ歩んでいけるよう、支えていきましょう。
そして、家庭だけで抱えきれなくなったときは、私たちがいます。
改めまして、ご卒業おめでとうございます!
これまでの努力と、その先にある未来に、心からのエールを送ります。


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