ブログ読書の皆さま、こんにちは。
いであるです!
今回のお話は、前回私が投稿した【心理学的な子育て①】の続編となります!
まだ①をご覧になられていない方は、ぜひ①から読んでいただきたいです。
より、今回の記事が頭に入りやすいかと思います。
では、今回は②ということで、動機付けに合わせた子育てを前回よりもさらに深堀りしていきます。
『エンハンシング効果』とは、分かりやすく言うとどんな現象か?
皆さまは“エンハンシング効果”という言葉を聞いたことがありますか?
簡単に説明します。
相手の行為や行動を認めて、称賛の言葉を相手にかけることにより、相手のやる気を高めるという心理学的な現象のことです。
最初に“エンハンシング効果”の例え話をしていきます。
支援をしている中で、塾や公文、ピアノやスポーツなどの習い事に通っている子どもたちはたくさんいます。
習い事に通う理由は子どもたちによってそれぞです。
「友達と会えるから」
「通うことによって親や先生に褒めてもらえるから」
といった理由の子どもが居たとします。
だんだんと、習い事の教室で様々なことを学んでいきます。
結果、「将来ここで学んだことを活かす仕事に就きたい」など自分自身で考え、習い事に打ち込めるようになることがあります。
せっかく習い事をしてもらうのであれば、このように前向きな姿勢で取り組んでほしいと思いませんか?
では、周囲はどのように対応すれば『エンハンシング効果』が発生しやすくなるのでしょう。
『エンハンシング効果』を発生させるためにするべきこととは?
『エンハンシング効果』を発生しやすくするためにするべきこと。
それは、“前向きに褒めること”です!
心理学的な言い方をすると“効果的に褒める”と言います。
『エンハンシング効果』を発生させるための外発的動機付けには2つの解釈の仕方があります。
1つは、「報酬を得るため」というような「〜を得るため」。
もう1つは、「望ましくない結果を避けるため」というような「…を避けるため」。
中でも「褒める」「お小遣いをアップする」などで外発的動機付けを与える方が「叱る」「罰則を与える」などよりも効果的に子どものやる気アップに繋がりやすくなります。
しかし、ただ褒めたら良い、喜ぶことをしたら良いという訳ではありません。
『エンハンシング効果』を発生させる行動で多くの親御さんがぶつかる壁
『エンハンシング効果』を発生させる行動で多くの親御さんがぶつかる壁があります。
それが、ただ褒めてしまう、喜ぶことをするといった行動になります。
注意点としては、子どもが自発的に取り組んでいたことに対しては、報酬を与えないということです。
この状況で報酬を与えてしまうと、親に行動を制限されているように感じとることがあります。
結果、やる気を失う可能性があるのです。
決して、報酬を目的として取り組んでいたわけではない。
なのに、報酬を与えられることにより、目的が「報酬を受け取ること」に変わってしまう。
このようなことも考えられます。
これは、アンダーマイニング効果と言われています。
この見極めは子育てにおいても、とても重要です。
家庭内で「これはどうだろう?」と親御さんだけで分からなければ、遠慮なく私たちに聞いてきてください。
『エンハンシング効果』においての言葉の掛け方
次に褒める際の言葉のかけ方についてです。
これから2つの褒め方の例を出しますので、クイズ感覚で考えてみてください。
A.「国語の成績が前回より上がってる!これで目標の志望校に近づいたね!おめでとう。」
B.「国語の成績が前回より上がってる!毎日国語の勉強していたもんね。努力を重ねたからこその結果だよ。これで目標の志望校に近づいたね。おめでとう。」
読者の皆さまは、AとBのどちらの褒め方が、日頃のご自身の褒め方と近いですか?
結論から言いますと、理想の褒め方はBです。
どちらも間違いではありません。
Aの褒め方は、子どもの出した結果を褒めています。
Bの褒め方は、子どもの出した結果だけを褒めるのではなく、結果も褒めつつ、努力や過程を褒めています。
もちろんAのようにズバッと結果だけを褒めて伸びる子も中にはいます。
しかしながら、Bのように過程もしっかり見てあげる方が、成長速度が上がるケースが多いです。
結果だけでなく、努力や過程を褒めることで、子どもたちのモチベーションの向上や、活力向上に繋がりやすくなります。
逆に結果だけを褒めると「結果を出さないと褒めてもらえなくなる」とプレッシャーを感じる。
自分の失敗を認められなくなる。
完璧主義の傾向が強くなる子どもに育つ可能性も出てきます。
これを踏まえてA.Bの違いを是非今日から意識してみてください。
Bの褒め方は、私自身、訪問カウンセリング中にも一つのテクニックとして使っています。
こうして褒められた子どもたちは、面白いくらいぐんぐん伸びています♪
今回は結果を出したケースとして例えました。
仮に子どもが結果を出せなかった場合でも「これまで一生懸命に取り組んできた姿は見ていたからね。結果は思った通りにならなかったかもしれないけど、この頑張りは必ず次に繋がるよ。無駄じゃないよ」と日頃の努力や過程を褒めるアドバイスは、変わらず心掛けましょう。
『エンハンシング効果』まとめ
ここまで書きましたように、効果的にやる気を出させる褒め方を取り入れる。
そして、努力を継続させることで内発的動機付けが高まる可能性がある。
これを理解し、親御さん自身で高めていきましょう。
上記の伝え方を知っていれば「どう褒めればいいかわからない…」というお悩みから解放されるかもしれません。
継続して行うことで、次第にお子さんの傾向も見えてきます。
「この子にはこういう褒め方が効果的」「こういう場合はこっちの褒め方にしよう」など、その時その時の、我が子に合った褒め方を見つけていきましょう。
前回に続き、今回も心理学的な観点から見た子育てについての記事になりました。
難しい内容もあったかと思います。
気になることや質問がありましたら、遠慮なくPLSのお問合せ、もしくは私のTwitterのDMで聞いてきてください。
それでは次回のブログ記事でお会いしましょう。
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