ブログをご覧の皆様、こんにちは!
いであるです。
PLSでは、多くのご家庭から子育てや不登校に関するご相談を受けています。
中でも、不登校に悩む親御さんから復学に向けてのご相談や、不登校ではないけれど登校状況の改善をしたいというご相談が非常に多いです。
不登校に限らず、行き渋り、別室登校、保健室登校、五月雨登校、母子登校など不安定な登校状況にも多くの種類があります。
特に小学生を持つ親御さんにとっては、不登校の次に“母子登校”に悩むご家庭が多いです。
今回は母子登校について書いていきますので、お悩みの方はこのまま読み進めてください。
母子登校の状態とは?
母子登校は、お母さんが同伴しないと学校に行けない登校状態のことです。
お子さんの母子依存の度合いにより、付き添いのレベルが異なります。
学校まで一緒に行けばそのまま学校生活を送るお子さんから、授業中や給食の時間まで隣にいてほしいお子さんまで様々です。
それぞれに合わせた対応が必要になり、復学までにかかる時間もケースにより異なります。
お母さんの“ストレスの限界”と“諦め”と同時に、お母さんの生活がお子さん中心になり、その結果夫婦関係に亀裂が生じ、精神的に不安定になることも少なくありません。
お悩みをお聞きしていると、「この状況が辛過ぎて、運転中に反対車道にハンドルを切ろうかと思ったこともある」という「子どもと一緒に、このまま死にたい」感情に犯されてしまう親御さんがいらっしゃいます。
その多くは、不登校よりも母子登校でお悩みのケースです。
・朝に子どもが「学校嫌だ!」「1人で行くのは怖い!」と大泣きし、どう対応すべきか分からない。
・登校班での登校ができずお母さんと一緒でなければ学校まで行けない状態が続いている。
・お母さんと一緒に別室へ行き授業を受ける状況が続いている。
・車で学校まで来たのに車から降りられない。
このような声が寄せられています。
これらのご相談を伺いながら、親御さんがこれまでの子育てを振り返り、我が子に合った対応ができていたかどうかを考えることが多いです。
そして「私の子育てが悪かった」と自責に駆られる親御さんが後を断ちません。
不登校や母子登校には、もちろんこれまでの子育てが少なからず関係はしてきています。
しかし、さまざまな背景やお子さんが生まれ持った個性があり、一概に全て親が悪いとは言えません。
決してそうではないと私たちは考えます。
母子登校でお悩みのご家庭でできること
母子登校になってしまうのには、親の子育てとは関係なく、環境的な問題やお子さんの個性、一時的な問題が影響している場合も多くあります。
解決法としては、それぞれのケースに合わせたアプローチが必要になります。
焦って「付き添いなしで登校してほしい!」気持ちだけを優先し、無理なアプローチをしてしまうと、状況悪化の原因になりかねません。
①母子依存が強いケース
お母さんへの依存を減らしていくための対応に移ることが一番の解決策です。
お子さんの自立心を促進することが重要になります。
もし母子依存が親の過保護・過干渉が原因なら、自分のことは自分でさせる、自分で考えさせる、お母さんは手を出さない頻度を増やしていくという対応が基本です。
②「甘やかしてほしい」と幼さが強いケース
愛情がたっぷりあることは伝えつつ、だからこそ甘やかせられない部分もあるとハッキリ伝えることが大事です。
甘やかすことやワガママを受け入れることが愛情じゃないとお子さんに認識してもらう必要があります。
今だけでなく将来このままだとどうなるのかイメージしてもらうことがポイントです。
③「付き添いは恥ずかしいと分かってるけどいまいち勇気が出せない」ケース
親子間でまずは目標設定をしましょう。
最初から付き添いゼロにするのは難しいです。
例えば今週は1回だけ付き添い無しにしてみる、それがクリアできたら来週は2回に増やすなどスモールステップを目指しましょう。
「登校カレンダー」を作って出来たところにはシールを貼っていくのも効果的です。
ただシールを貼るだけではなく、シールの数に応じてごほうびを出すようなイベントにすることも良いでしょう。
PLSではこのようにして、ご家庭のケースを分析しながら“それぞれの子どもに合う対応”を担当のカウンセラーがアドバイスいたします。
今、母子登校でお悩みの方が、家庭内で出来ることを解説!「まとめ」
「学年が変わる前にどうにか復学を目指したい。」
「4月の始業式に合わせて復学したい。」
このように、現在は、冬休みが明けてから登校出来なかったご家庭からの相談が増えています。
現状、満席状態が続いていますため、お問い合わせいただいたご家庭には、最短でも約3週間ほど待っていただく必要がありますが、可能な限り早く支援を始められるよう努めております。
冬休みが明けて、いよいよ新学年が近づいてきた中で、「今学期中に付き添いなしで登校してほしい!」と焦ってしまうこともあるでしょう。
しかし、無理なアプローチは逆効果となります。
まずは今のお子さんの過ごし方を見て、年相応なのかを判断してみてください。
そして、年相応になるような働きかけを意識した子育てにシフトしたり、課題が明確であればそれを解決するための方法を夫婦間で相談してお子さんに対応してみましょう。
改めてですが、母子登校は母子依存が原因となるケースがほとんどです。
「登校させよう!」という無理な促しよりも、自立心を育む対応が復学の鍵となります。
我が子に合った対応を見失わず、親子で向き合いながら解決に向けて取り組んでみてください。
うまくいかなかったり、悩みが尽きず、ご家庭だけで抱え込むことは、おすすめしません。
難しいと感じられましたら、お気軽にご相談ください。
PLSの専門カウンセラーが一緒に解決します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のブログでお会いしましょう!
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