ブログをご覧の皆様、こんにちは。
いであるです。
今回は、「中学生の復学支援」の事例をご紹介します。
PLSの「不登校サポートコース」を受講されたご家庭の事例になります。
「復学支援」を検討中の方や、不登校でお悩みの方の参考にしていただければ幸いです。
復学支援とは?~不登校から学校生活への一歩~

「復学支援」とは、不登校のお子さんが再び学校に通えるよう、家庭・学校・本人に寄り添いながらサポートしていく支援です。
中学生の場合、思春期特有の人間関係や学業へのプレッシャーも大きく、不登校が長引いてしまうことも少なくありません。
PLSでは、お子さんの心のケア、生活リズムの調整、学校との調整を丁寧に行い、復学へのハードルをひとつずつ下げていきます。
▼「復学支援とは?」について詳しく知りたい方はこちら
https://oyanomanabiya-pls.com/2025/04/17/hukugakusientoha/
中2の春、ゴールデンウィーク明けに始まった支援

今回のご家庭では、5月のゴールデンウィーク明けに支援をスタートしました。
最初の2週間は「分析期間」として、お子さんの状況やご家庭の背景を丁寧にヒアリング。
その中で、本人が「学校に戻れるなら戻りたい」と口にしていることが分かりました。
私たちは、復学に向けた土台づくりとして、「訪問カウンセリング」の介入を開始。
5月下旬には「登校刺激」に踏み切り、そこから約3週間の準備期間を経て、彼女は復学を果たしました。
不安を抱えながらも、「学校に行く」と自分で決断したその姿に、私たちも胸を打たれました。
復学までのステップ 安心して戻れる準備とは

① 学校との連携
まずは、PLSの訪問カウンセラーが学校を訪問。
担任の先生・校長先生・学年主任の先生にご挨拶し、復学に向けての打ち合わせを行いました。
主に以下の3点をお伝えしました。
• PLSが復学支援専門の機関であること
• 本人に「戻りたい」という意志があること
• 不安が強いため、丁寧な連携をお願いしたいこと
先生方はとても協力的で、以降の準備がスムーズに進みました。
② 家庭訪問(1回目)
担任の先生が家庭訪問に来てくださり、久しぶりに本人と対面。
緊張しながらも「6月○日から学校に戻ります」と自分の口で登校の意思を伝えることができました。
③ 家庭訪問(2回目)
復学に向けて分からないことを整理するため、再度家庭訪問をしていただきました。
席順や係、授業の進み具合、配慮してほしい点などを確認。
本人の不安をひとつずつ減らしていきました。
④ クラス発表
復学日を事前にクラスに伝え、以下のような声かけを担任の先生から行ってもらいました。
• 騒がず自然に迎えてあげてね
• 理由を詮索しないでね
• もし困っていたら、そっと助けてあげてね
「周りの目が気になる」と感じるお子さんにとって、とても効果的な配慮です。
⑤ 復学前日のリハーサル登校
復学する日の前日は放課後にリハーサルを行います。
家から学校までの距離や体力の確認、下駄箱や教室、座席の確認、黒板の字が見えるか視力の確認、移動教室の確認などこれまで準備をしてきたことの最終確認をする日です。
また、実際に学校に足を運ぶことで、「明日の今頃はここに座ってるんだ」「ここを歩いているんだ」と教室や校舎の雰囲気に慣れることを目的としています。
ちょうどその日、仲の良いお友達が教室に来てくれて、最近のクラスの出来事や流行りの話題を教えてくれました。
「明日待ってるね!」「来てくれて嬉しい!」という言葉に、彼女も安心して笑顔を見せていました。
登校刺激から復学日までの期間、最初こそ緊張した表情でしたが、最後の準備が終わった日には「やってよかった」と笑顔で話してくれました。
こうして準備をただ進めるだけでなく、復学に向けた自信を少しずつつけていきます。

復学当日の様子と、その後の変化

復学当日は、PLSのカウンセラー全員でサポート。
本人は予定通り起床し、朝食もとり、制服に着替えてスタンバイ。
緊張でトイレから出てこられない時間もありましたが、それも自然な姿です。
出発直前にはカウンセラーからエールを送りました。
本人の希望で隣を歩いてほしいとのことだったので、カウンセラーと他愛のない会話をしながら学校付近まで向かうことに。
最後は、カウンセラーは離れて、その際に小さな声で「行ってきます」と言って、無事に学校に到着することができました。
先生からの報告では、クラスでは友達に囲まれ、笑顔で過ごしていたとのことでした。
家族の喜びと、彼女の心の変化

支援前の彼女は「自分はダメな人間」「生まれてこなければよかった」と、自己否定の言葉を繰り返していました。
時には「生きるのが嫌になった」と口にすることもあり、親御さんも限界を感じてPLSへの相談を決めたそうです。
登校刺激をきっかけに、少しずつ自己肯定感を取り戻していった彼女。
不安を口にすることはあっても、自分を責めるような発言は明らかに減ったそうです。
現在は、体調不良で休む日もあるものの、基本的には毎日登校。
復学当初は部活には戻りませんでしたが、今は復帰して帰宅時間も皆と同じように18時を回っているようです。
「不登校になる前の娘に戻った気がします。本当に嬉しいです」
とご両親も喜びの声を寄せてくださいました。
【最後に】不登校でお悩みのご家庭へ

不登校は、お子さんだけでなく、家族全体が向き合う大きな課題です。
しかし、適切な支援とタイミングがあれば、必ず前に進むことができます。
PLSの復学支援は、一人ひとりに合わせた“オーダーメイドの支援”。
無理なく、でも確実に前に進むステップを一緒に作っていきます。
• 子どもの様子が心配だけど、どう関わればいいか分からない
• これ以上不登校を長引かせたくない
• 専門家の力を借りたい
そんな親御さんは、一度PLSにご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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